はじめまして。吃音症歴26年のゆーきといいます。
僕は小さい頃から吃音持ちで、会話中にたびたび吃ることがあります。
学生の頃は、同級生に話し方を馬鹿にされて何度も傷ついたこともありました。
ただ、今となっては吃音と賢く向き合う事が出来ており、自身の吃音症に悩むことはだいぶ減ってきました!
このページでは、吃音との賢い付き合い方について書いていこうと思います。
吃音の完治は難しい
まず大・大・大前提として、吃音症を直すことはとても困難です、、。
治すことが難しい主な理由としては、自然治癒しか治す方法がない点と、吃音になり始めた段階で治癒を始める必要がある点です。
完治が不可能な訳ではないので、吃音を本気で治したいという方には治療をお勧めします。
繰り返しになりますが、吃音症の完治はとても難しい為、どうにか吃音と“前向き”に付き合っていく方法を考える必要があります。
吃音を前向きに捉える為には、考え方(マインド)を改善する必要があると僕は考えます。
治らないものをいくら悩んでも、自分の人生が好転する事は無いので、吃音をポジティブに感じられるマインドを身に付ける必要があると思います。
吃音を前向きに捉える方法は人それぞれだと思いますが、参考程度に、僕がどのように吃音をポジティブに捉えているのか書いていこうと思います。
吃音をネガティブに捉えない
まず第一に、僕は吃音をネガティブに捉えないように意識しています。
吃音をどうにかポジティブに捉えようとしているのですから、当たり前ですね(笑)
吃音を前向きに捉える為に僕が意識している事は、“吃音のおかげで周りの人から褒められたこと”を何度も思い出すということです。
吃音持ちの人なら分かると思いますが、自分なりの“吃りにくい話し方”があると思います。
僕の場合、極力ゆっくり話して、喉ぼとけに軽く力を入れて、声を低くすることで吃りが軽減します。
この喋り方を習慣化した結果、「落ち着いてゆっくり喋ってくれるから安心する」、「声が低くてかっこいい」など、たまに喋り方や声を褒めてもらう事があります。
このような吃音のおかげで褒められたことを強く記憶して、定期的に思い出してみると、吃音も悪くないなって思えてきます。(僕だけですかね、、?笑)
ですので、身の回りに吃音の人がいる方は、なるべくその人の話し方や声を褒めてあげて下さい!
そういった何気ないお褒めの言葉が、吃音の人にとって”もっと喋ってみよう”という励みになります!
吃音なんかに負けたくない
項目通りですが、「自分の言いたいことがあるのに、吃音が原因で黙ってしまうなんて嫌だ!」という気持ちを僕は強く持つようにしています。
伝えたいことを伝えたいときに伝える。人間として当たり前のことが、吃音症が原因で出来なくなると、僕は悔しくてたまりません。
特に、挨拶や「ありがとうございます」「ごめんなさい」といった生活する上で大切な言葉がスムーズに出ない時、どんなに吃っても必ず言葉で伝えるようにしています。
小さい頃は吃ったらどうしようという不安があり、発言を控える時もありましたが、毎回悔しくて悔しくてたまりませんでした。
また、このまま発言を控える事に慣れてしまったら、“ずっと黙ったままの人間になってしまうのでは?”という不安もり、そうはなりたくないと強く思っていました。
悔しさや、こうはなりたくない!といった気持ちが、吃音を前向きに捉えるきっかけになるかも知れません。
吃音を隠さない
最後に、吃音を隠さないということです。
吃音をどのように捉えるかという概念からは少し離れてしまいますが、僕は吃音を自分の中だけにしまわず、公表するようにしています。
吃音を隠さないことのメリットは、“相手がこちらの話すスピードを理解してくれる“という点です
こちらの発言がスムーズに出なかったとしても、相手はしっかり待ってくれるので精神的にも楽にもなります。
また僕は、吃音と公表する事で、病人扱いのようにされることがとても嫌だったので、なるべくかる~く公表するようにしています。(笑)
友達相手なら「俺吃音持ちなんだよね。聞きづらいかもだけど耐えてね(笑)」とか、初対面の人相手なら「実は僕吃音持ちなんですよ!緊張もあるので吃ること何回かあると思いますが、すみません(笑)」くらい軽くゆるく打ち明けています。
こちらが深刻そうに打ち明けると、吃音に対して身構えてしまう人もいるかもしれません。
相手とフランクに会話する為にも、こんな感じでゆる~く吃音のことを公表するようにしています。
最後に
吃音を前向きに捉えるということはとても難しいと思います。
これまで悩み続けてきたことを、ある日突然ポジティブに捉えるなんてとてもハードルが高いです。
ただ、悩み続けていても人生楽しくないですし、意識の問題なのでぶっちゃけ変えようと思ったら今すぐ変える事も出来ます。(めちゃくちゃ難しいとは思いますが、、)
吃音の人の特集をテレビで見たり、Twitterで吃音の方のツイートを見てみると、結構ネガティブな印象を受けたので、「吃音持ちでもポジティブな人はいるんだぞ!(笑)」と思い、筆をとった次第です、、。
最後まで見て頂きありがとうございました。
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