こんにちは、吃音歴26年のユーきです。
このページでは、私が学生時代に経験した、吃音で辛かったことを書いています。
「こんなことがあったなあ」「今でもこれは辛いんだよなあ・・」みたいなことを独り言のよう書いているので、吃音で悩んでいる人が「それ分かなあ(笑)」みたいな感情になってくれたら嬉しいです(笑)
また、吃音でない方が「へえ、そんなことで悩んでいるんだ」と気に留めてもらえるとより一層嬉しいです!
では早速独り言書いていきます。
返事ができない
小学生低学年の頃、毎朝一人ずつ先生に名前を呼ばれて、「はい、元気です!」とか「はい、いつも通りです。」と、点呼兼その日の調子を答える場がありました。
「はい」が吃ってしまう僕はいつも、「は、は、はい!」って吃って返事をしたり、吃らないように自分の発声しやすいタイミングが来るのを待って、「・・・はい!」という感じで返事していました。
時間が経つにつれ、「あいつの返事なんかクセつよくね?」って周りの子たちからいじられて、結構悩んだ記憶があります。(この点呼のせいでむしろ元気なくなりました(笑))
吃音の方なら共感頂けるかもしれませんが、大声で発声すると、吃りが少なくなるんです。
いじられて以降、僕は点呼の時毎回めちゃくちゃ大きな声返事するようにしました(笑)
ある朝点呼の時に、大きな声で「はい、ちょっと疲労がたまってます!」って言ったら、「嘘つけw」って先生に言われたことを今でもハッキリ覚えてます(笑)
英語のスピーキングが地獄と知る
英語のスピーキングにはだいぶ悩まされました。
僕はあ行で始まる言葉が苦手で、「あ、あ、あ、ありがとうございます」とか、「お、お、お疲れ様です」という感じでよく吃ります。
勘の良い方であればお気づきかも知れませんが、英語って一人称”I(アイ)”なんで、自分が主語になる文を読むときは、毎回吃る可能性があるんです。
小学生の僕はこりゃ相当まずいと思い、すごい解決策を考えました。
それは、”アイ”を”ナイ”と発音するという方法です。
ナ行から発音する言葉は吃る事が少なかったので、I am(ナイアム)とか、I think(ナイシンク)とか発音するようにしました(笑)
稀に仕事で英語を使う時がありますが、今でもI amのことは”ナイアム”って言ってます(笑)
おかげで無難に会話できているので、小学生の頃の自分に感謝したいです。
「ありがとうございます」が言えない
先ほども書きましたが、僕はあ行の発音が苦手なので、先生に何か教えてもらった時など、「ありがとうございます」が吃ってしまい、無言になってしまうことが多々ありました。
初めのうちは、「人に善い事されたらありがとうございますって言おうね!」程度の注意で済んでいたのですが、段々この子はお礼が言えない子としてレッテルを張られました。
これは大変由々しき事態と感じた小学生の僕は、事の成り行きを家族に話し、相談しました。
家族からは「ありがとうございます」が言えないのであれば、「どうもありがとうございます。」って言えばいいじゃないと助言貰いました。
当時の自分にとってはまさにsilver bullet*で、次の日から「どうもありがとうございます!」を言いまくりました。
それ以降、言いにくい言葉がある場合は、“頭に何かつけて言ってみる”という風に応用を効かせるようにしています。
例えば、「お疲れ様」と言いたい時は「本当にお疲れ様」と言ってみたり、逆に頭の文字を取り除いて、「おいなりさん」を「いなり寿司」と言ったりなど。臨機応変に、ですね。
あの時家族に相談してよかったなあと本当に思っています。
“どうもありがとう”と伝えたいです。
(*)silver bullet(シルバーバレット):海外でよく使われる慣用句で、大きな難題や困難を打開する解決策のような意味合いがあります。(最近学んだので使いたくなっちゃいました(笑))
最後に
僕は小さい頃から吃音で、小・中学生の頃は本気で悩んでいました。
でも、吃りやすい音はなるべく発音しないでみたり、発音しやすい方法を身に付けるなどして、高校生くらいからは段々と悩みも減っていきました。
社会人となった今でも、プレゼン中に吃りまくるなど、たまに苦しくなる時もありますが、どうにか上手に向き合っていこうと思います。
最後まで呼んで頂き、本当にありがとうございました。
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